子どもには成長が有るための、子ども特有のケガ、症状があります。
成長期の子供は骨端のほとんどが軟骨です。 関節に無理な力が加わったり、運動しすぎて炎症を起こしやすかったり、身体のケアをしっかり出来なかったりなどです。子どもは成長がある分、体への負担かかりかた、力の加わり方が大人とは異なります。
子どもに関しては触診して初めてわかることがたくさんあります。

成長期の骨の端部には成長をつかさどる「骨端軟骨」というものが存在します。 この「骨端軟骨」が骨の長軸上の成長をさせる部分ですが同時にこの部位を損傷することがあります。
骨端軟骨の炎症は、負担をかけた後に悪化する踵の痛みとして現れます。これは踵の靭帯を通じて、骨との接点にかかる過労が原因になります。

オスグット、オスグットシュラッター病と聞くことがあると思いますが、オスグッド病は、膝関節に関わる障害としては、ジュニア期に発生するスポーツ障害No１の発症率を誇る障害です。
ももの筋肉（大腿四頭筋）の筋力が大きいために、その付着部である脛骨（スネの骨）の脛骨粗面に牽引力が加わり刺激となり、骨端軟骨が剥離また引き剥がされる繰り返し外力によって骨が肥厚したものと考えられています。

１～４歳くらいの子供が急に走って手を引いたなどで突然腕を押さえ泣き出した。
そういうような場合は「肘内症」が疑われます。
これはいわゆる「成長痛」ではなくケガですが心配は要りません。
肘は曲げたりひねったり複雑な動きをするため、橈骨の先端の周囲をはちまき状の靱帯が巻いています。肘を伸ばした状態で手を無理に引っ張ったりすると、この靱帯が橈骨先端からはずれてしまうのが肘内障です。
一応、脱臼になりますが輪状靭帯という部分から腕の骨頭が外れているので腕を回内位（手の甲を前に向け）て腕を下げ動かそうとしません。